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杉原千畝生誕100年記念式典に300人が参加
海外ゲスト招き大阪国際会議場で(2000年12月11日)
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会場には国内外から多くの出席者が詰めかけた。
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杉原千畝生誕100年記念事業のメインイベントとなる「杉原千畝生誕100年記念式典」が昨年12月11日、大阪国際会議場で内外から約300人の参加者を集めて開かれた。杉原氏を顕彰する記念式典が日本で海外ゲストを招いてこのように盛大に開かれたのはこれが初めて。内外のメディアの関心も高く、米有力紙『ニューヨーク・タイムズ』も12月12日付で報道した。
式典は杉原氏の故郷・岐阜県八百津町制作のビデオ『命へのかけ橋・千畝とビザ』の上映で始まったあと、司会者のデーブ・スペクター氏(放送プロデューサー)が海外ゲストを含めて来賓21人・国内委員37人を紹介。続いて、杉原千畝生誕100年記念事業委員会を代表して、明石康・委員長(元国連事務次長)が「外務省の訓令に背いても人道的見地に立って行動した業績は後世まで語り継がれるべきです」と今回の式典の意義を語った。
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杉原ビザを掲げるネイサン・ルーウィン氏
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このあと、外務省・大阪府・大阪市・イスラエル大使館・リトアニア大使館などから次々と来賓が挨拶に立った。
式典は@杉原氏の追悼A同氏の顕彰B生誕100年人道賞の表彰――の三部構成。第一部では、杉原ビザを受けとって生き延びることができた米国在住のサムイル・マンスキー、ネイサン・ルーウィンの二人のビザ受給者が杉原氏を追悼するスピーチを行った。マンスキー氏は地元ボストンに杉原氏を記念する石碑を建立した人物で、「杉原さんが自分の立場も顧みずビザを発給してくれたからこそ、いまの私たちがいるのです。杉原さんのことを決して忘れることはありません」と語り、大きな拍手を浴びた。
またワシントンDCで弁護士をしているルーウィンさんは杉原ビザのコピーを掲げながら、「杉原さんは私たちユダヤ人にまさしく命を与えてくれました」と感謝の気持ちを語った。
第二部では、杉原千畝氏に対する顕彰が行われた。プレゼンターとして、トーマス・ホムバーガー(反差別連盟全国執行委員会議長)とフロイド・モリ(日系アメリカ人連盟会長)の両氏がスピーチ。ホムバーガー氏が所属する反差別連盟(ADL)はアメリカ最大の人権団体の一つで、杉原氏の功績を伝えていく教育活動を続けている。その一つに高校生を対象としたスギハラ作文コンテストがあり、今回その入賞者3人が協賛団体であるティグレの招待で式典に参加した。また、モリ氏が会長を務める日系アメリカ人連盟は1998年に杉原氏を顕彰する総会決議をあげるなど、積極的な取り組みを行っている。
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明石委員長より盾と目録を贈られた杉原幸子夫人
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顕彰式では、杉原幸子夫人がホムバーガー、モリ、明石氏の三人からクリスタル製の盾と目録を受け取り、「主人のことを忘れずに称えてもらうのは私の生き甲斐です」と喜びを語った。
続いて、杉原千畝生誕100年人道賞の表彰式が行われた。これは、杉原氏と同じように第二次大戦中、ユダヤ人救出に関わった13か国22人の外交官(夫人を含めて24人)を顕彰しようというもので、そのためにこれらの外交官の出身国の大使館・領事館から大使や公使らを式典に招いた。この関係で参加した国は、スウェーデン、ヴァチカン、ドイツ、イタリア、スイス、オランダ、イギリス、ポルトガル、スペイン、ブラジル、トルコの11か国。
プレゼンターとして、ロサンゼルスに本部を置くユダヤ系人権団体であるサイモン・ウィーゼンタール・センターのエイブラハム・クーパー副理事長が22人の外交官の功績を紹介。また、もう一人のプレゼンターのロイド・ウィリアムズ氏(ハーレム商工会議所会頭)がマイノリティの立場から式典の意義を訴えた。
このあと、22人の出身国大使館・領事館を代表して、スウェーデンのクリスター・クムリーン大使が上田卓三・委員長代理(ティグレ会長)から表彰状を受け取り、「大事なことは過ちを決して隠したり忘れたりしないことです。困難な状況で勇気ある決断をした杉原氏の行動を顕彰していくべきです」と謝意を述べた。
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「遺徳を引き継いで」と語る上田卓三・委員長代理
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式典は、最後に委員会を代表して上田委員長代理が挨拶。1年数か月にわたる記念事業の成果に触れたうえで、「(これで)終わりということではなく、一人ひとりがその遺徳を引き継いでいきましょう」と呼びかけた。
式典のあと、引き続いて国際会議場内でレセプションが開かれ、海外ゲストや国内の参加者、大使館・領事館関係者との懇談が行われた。レセプションでは、海外ゲストのユダヤ人地域関係協議会(ニューヨーク)のマイケル・ミラー副理事長、カール・ロドニー・カリブニュース社代表、スギハラ作文コンテストの入賞者・ニコラス・シェールさん、アメリカ総領事館のロバート・ルーダン総領事らが歓迎の挨拶を行った。
(杉原千畝生誕100年記念事業委員会ニュース3号より転載)
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